「地域の質」を高める「地」域連携・「知」識還元型まち育て事業

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    取組内容

    名古屋学院大学

    名古屋学院大学COC事業は、愛知県名古屋市、瀬戸市において、3つのまちづくり(地域商業、歴史観光、減災福祉)を展開しています。教育面においては、学年進行にあわせて地域理解や課題解決能力を高めていく「段階発展型カリキュラム」を取り入れています。とりわけ、1年生の早い段階で地域に興味を抱いてもらうことに力を入れており、全1年生必修科目である「基礎セミナー」において地域課題を学び、その解決策をレポートにまとめる「まちづくり提言コンペ」を全学部で展開。また、まちづくりに関する科目を体系的に修得した学生を認定する「まちづくりマイスター制度」も開設しています。本事業を通して、高いコミュニケーション能力を有し、社会の課題を主体的に発見・解決できる、地域を愛する良き市民、良き職業人の育成を目指しています。

    具体的な取組事例

    具体的な取組事例(PDF:326KB)

    学生・教員インタビュー

    インタビュー

    地域との連携プロジェクトのうちの1つでもある名古屋学院大学の学生が運営するまちづくりカフェ「マイルポスト」。名古屋市・日比野商店街の一角にあり、通常のカフェ運営だけでなくイベントやワークショップも頻繁に開き、まちづくりの拠点ともなっています。学生の「小さな成功体験」がさらなる意欲を生み、地域との信頼関係を築く要因になっています。

    《この方々に伺いました》
    経済学部 2年 長野 智仁さん  
    経済学部 2年 山本 拓巳さん
    現代社会学部 水野 晶夫教授
    社会連携センター 杉山 晃一課長


    地域住民が集う“マイルポスト”

    長野さん マイルポストは2002年に瀬戸市でオープンし、名古屋キャンパス開設にともなって2008年に名古屋市熱田区日比野地区へ移転しました。地域のお客さんが多く、子ども連れで来てくれたりもします。僕はカフェの仕事がしたくて参加して、今はカフェリーダーをしています。どうしたらもっとお客さんと仲良くできるかな、とか、メニューを改善できないかな、と考えています。今は生パスタのメニューが追加できたらいいな、と。地域志向科目の「減災福祉」を受講してからは、被災地にいってマイルポストの活動をできないかとも考えるようになりました。高校時代は何もしていませんでしたが、大学に入ってまちづくり活動を始め、人のために何かできるようになりました。

    山本さん 日比野商店街のマグロ解体ショーで販売のお手伝いをしたときにマナーが悪くすごく怒られ、『変わろう、成長しよう』と思い、言葉遣いにも気をつけるようになりました。今では商店街の方と話すように友達に敬語を使ってしまったりして、友達から「変わったね、周りの友達の中で一番充実してるよ」と言われるようになりました。そのときのお手伝いが楽しくて、他の商店街とも関わりたいと思ったのがマイルポスト参加のきっかけです。元々イベントの企画が好きで、8月には大学と商店街が主催する「ワクワクおやこ夏まつり」が日比野学舎であり、地域住民とのワークショップを担当しました。何をやるのか、値段設定はどうするのか、協力者を増やせないか、などの調整は難しいですが、すべてが楽しくて面白いです。毎月、商店街活性化の会議に参加してイベントなどの報告をしています。地域の人にも名前を覚えてもらいました。会議が終わったら一緒に食事に行ったりもしています。いま学舎の屋上で育てているサツマイモの関連商品をつくれないかと考えています。もちもちした食感のものを売りたいと思って、研究室で研究しているところです。


    地域では味方になってくれる人が増えた

    水野教授 マイルポストの学生は商店街活性化会議にも参加し、その話し合いの中から生まれてくる事業もあります。それをきっかけにして、減っていた商店街への加盟店が増えているんです。ステークホルダーの方が喜んでくれるのが一番の成果。地域では味方になってくれる人が増えたと思います。ただし活動フィールドは歩いていける範囲にしています。深く関われないと単発で終わってしまうので、期待だけさせてがっかりさせてしまう。結果を出すには地域を絞らないと。

    杉山課長 名古屋市は観光や福祉に関する人や団体とつなぐ役割をしてくれています。コラボも増えていて、市営バスの利用促進を調査をしている先生と、歴史観光まちづくりのプロジェクトで作ったオリジナルのアニメキャラクターを結びつける話も出ています。市は期待してくれているし、喜んでもくれています。

    水野教授 学生が小さな成功体験をすると意欲的になるしアクティブになり、地域との信頼関係につながる。地域とのつながりはうまくいっていますね。

    “マイスター認定制度”,“まちづくり提言コンペ”新設 カギは「小さな成功体験」

    杉山課長 学生にとっては「小さな成功体験」が重要だと考え、今年からまちづくりマイスター認定制度を始めました。人材育成の観点から、そのまま地域に残ってリーダー的な立場で地域活性化に取り組んでいくことが狙いです。自分の努力が大学から認められ、それが見える形になるのは自己肯定感を高めます。称号をとった学生が地域に出て、授業ではないところで活躍しています。

    水野教授 COC 事業に採択されてから地域志向科目が2倍以上に増えました。「地域商業」「歴史観光」「減災福祉」の三つの分野から、座学中心の「まちづくり学」、フィールドワークなどを含めた「まちづくり演習」の授業を新設しました。今年から全学部の1年生を対象に「まちづくり提言コンペ」も行っています。はじめはスポーツ健康学部やリハビリテーション学部など専門性のある学生に地域のことを学ばせるのはどうかという意見もありました。ですが、地域に関心を持ったり地域の人と関わったりすることは、おもてなしの心やコミュニケーション能力が伸びるなど、すべての学生に役立つことなのではないかと思います。

    インタビュー抜粋版(PDF:784KB)


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    インタビュー詳細版(PDFファイル:634KB)

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